バス・電車・船で行く!西日本一人旅 備中高松編
皆様、どうもこんばんは。
ここのところ、飲み会続きでお疲れのナユタでゴザイマス。
かしこまった飲み会ではないのでまだ良いのですが、やはり一週間に2、3回と続くと疲れてしまいますな…。
何だか最近「疲れた」と「眠い」しか言っていないような気もするけど。
さて、話は変わりまして西日本一人旅。
ようやく終わりが見えてまいりました!
7泊8日という長期間の旅という事もあり、日記も長くなるだろうとは思っていましたが、まさかここまでになるとは自分でも思っていませんでした…。
ということで、復習がてら、前回までの記事のリンクを張っております。
既に12回も記事を書いているのね…。
バス・電車・船で行く!西日本一人旅 鳴門編
東京→三宮→鳴門→徳島
バス・電車・船で行く!西日本一人旅 大歩危編
徳島→大歩危→高知→松山
バス・電車・船で行く!西日本一人旅 九州上陸編
松山→八幡浜→別府
バス・電車・船で行く!西日本一人旅 別府編 その1
バス・電車・船で行く!西日本一人旅 別府編 その2
別府観光
バス・電車・船で行く!西日本一人旅 九重編
九重夢大吊橋
バス・電車・船で行く!西日本一人旅 関門トンネル編
関門トンネル通過
バス・電車・船で行く!西日本一人旅 今治編
しまなみ海道経由で今治
そして今回お送りする「備中高松編」は、今旅中最も地味で最も過酷な旅となりました。
津山から電車に乗り、再び岡山へ。
電車内で帽子を落とすという失態を犯しつつ、岡山で昼食を食べ、少しブラブラ。
駅前をウロウロしているうちに、いつの間に次の電車の時間に

これはヤバい

昼食後なのに超ダッシュ

出発間際に、ギリギリ乗り込むことが出来ました

いやぁ、危うかった…。
次の目的地は「備中高松」
秀吉の「水攻め」で有名な場所です。
駅からおよそ1キロ先にある城跡まで歩きます。
道中、特に案内看板等はないものの、所々に水攻めののぼりが立っています。
舟橋の説明。
昔は橋を造らず、小舟を並べて橋の代わりにしていたのだそうです。
敵が来た時は舟を撤去すれば、堀になるという仕組み。
そして城跡着。
現在は公園として整備されております。
さて、備中高松城の水攻めとは。
信長から毛利攻めを命じられた秀吉が、毛利家家臣の清水宗治と対峙したのがここ備中高松城でした。
川と沼地に囲まれた城というのは、馬や人が歩くのが困難なために攻めるのが難しいのですが、この低湿地な場所を利用して逆に水没させてしまおうと考えたのが、軍師黒田官兵衛。
周りに堤を造り、川の水を堰き止め、時期が梅雨ということもあり、堰を切った途端に備中高松城は水没したのでした。
表示板は、城の周りに造られた堤と城の高さを表しています。
入口近くには、各武将の配置を説明した案内。
湿地帯には板が渡してあり、歩くことができます。
この感じ、小学校の移動教室で行った栃木の戦場ヶ原っぽいです。
宗治蓮。
昭和57年に沼を復元した際に、自然に復活した蓮だそうです。
実際に、昔ここに蓮が植わっていたという記録が残っているそうです。
清水宗治の辞世の句碑。
「浮世をば 今こそ渡れ 武士の 名を高松の 苔に残して」
清水宗治は、ここ備中高松城の城主で、非常に高潔な人物だったそうです。
和議の条件に秀吉から切腹を言いつけられますが、彼は船上で舞をひとさし舞った後、潔く自刃しました。
実はこの時、信長が本能寺の変で明智光秀に討たれたのですが、それを報せる毛利方の使者が秀吉方の陣に迷い込んでしまったため、秀吉の知るところとなります。
もし、この使者が毛利方に着いていれば、歴史が変わった可能性は大いにあります。
実はここは、歴史の転換点の舞台でもあるのです。
清水宗治の首塚。
時間があったので、城址内にある資料館へ。
開館時間が10時から15時までと短いのですが、入館料無料というありがたい場所だったりします。
高松城水攻め時の模型。
駅付近は沈没だなぁ…と思いながら見学。
清水宗治自刃の地。
次の目的地はこの先にある最上稲荷。
日本三大稲荷と呼ばれているらしいのですが、最上稲荷行きのバスは2時間に1本しかないという…。
バス停探しの途中にあった、備中高松城のモニュメント。
何だかちょっと怖いっす。
道に迷いながらもバス停探し…って見つからん

何とかバス停を見つけたものの、逆側にしかバス停がないんだけど…

近くにバス停があるのかもと何度も山道を登り降りし、もう諦めようと先ほどのバス停に戻ってみると、上りと下りの両方の時刻表示がバス停に貼ってありました。
…じゃあ、ここで待ってて良いのかな?と思いながら、しばらく待機。
すると、かなり遅れて最上稲荷行のバスが来ました

ってバスそのまま行きすぎた~





慌ててバスを追ってダッシュ!





追いかけたらドアを開けてくれましたが、これは果たしてどこで待つのが正解だったんだろう…?
予定より遅れて終点にバスが到着。
バスが折り返し出発するまでの時間はおよそ10分。
しかし、最上稲荷まではまだ700mほどの山道が続きます。
…これ、最上稲荷に行くの無理じゃね?
とりあえず、行けるところまで行ってみたものの、やっぱり間に合わずにUターン。
最上稲荷の参道。
時間も遅かったので、ほとんどお店は閉まっていました。
…そう言えば、帰りのバス停ってどこ?
残り時間が少ない中、バス停を探しながらまたもやダッシュ

一体、これで今日何回目のダッシュなんだろう

やっとバス停が見えた…と思った瞬間。
バスは無情にも走り去っていったのでした…



待ってー!置いてかないでー!!
という私の心の声など聞こえるはずもなく…。
次のバスは1時間40分後。
これを待ってたら、次の場所に行けなくなるし…。
ということで、備中高松駅までのおよそ2km強の道のりを歩くことに。
田んぼの道を、ザリガニやカエルが落ちているのも構わずに歩いていきました。
割と平坦な道で本当に良かった

何とか電車にも間に合い、無事に岡山駅へ戻ることができました。
それにしても、終わり間際にこんなヤマ場が残っていたとは

岡山からは特急いなばで鳥取へ。
いよいよ最後の目的地です。
« バス・電車・船で行く!西日本一人旅 津山編 | トップページ | バス・電車・船で行く!西日本一人旅 鳥取城編 »
「旅日記 ⑥関西」カテゴリの記事
- 冬の難波路歴史旅 延命寺と下赤阪の棚田編(2023.07.02)
- 冬の難波路歴史旅 四天王寺と大阪グルメ編(2023.07.17)
- 冬の難波路歴史旅 少彦名神社編(2023.07.09)
- 冬の難波路歴史旅 大鳥大社編(2023.05.07)
- 冬の難波路歴史旅 住吉大社編(2023.04.23)
「旅日記 ⑦中国」カテゴリの記事
- 晴れの国 秋の岡山一人旅 海の彼方へ編(2022.01.03)
- 晴れの国 秋の岡山一人旅 和気神社編(2021.12.26)
- 晴れの国 秋の岡山一人旅 柵原鉱山資料館編(2021.12.20)
- 晴れの国 秋の岡山一人旅 吹屋ふるさと村編(2021.10.31)
- 晴れの国 秋の岡山一人旅 奥津湖と片上鉄道編(2021.12.05)
「旅日記 ⑧四国」カテゴリの記事
- 夏の四国ぐるっと旅 高知編 その1(2019.11.04)
- 夏の四国ぐるっと旅 女木島編(2019.10.20)
- 夏の四国ぐるっと旅 淡路島編 その2(2019.10.14)
- 夏の四国ぐるっと旅 淡路島編 その1(2019.09.29)
- 夏の四国ぐるっと旅 しまなみ海道編(2019.10.27)
「旅日記 ⑨九州・沖縄」カテゴリの記事
- 夏の佐賀・長崎ドライブ旅 佐嘉神社編(2023.03.26)
- 夏の佐賀・長崎ドライブ旅 吉野ヶ里歴史公園編(2023.02.26)
- 夏の佐賀・長崎ドライブ旅 王仁博士顕彰公園編(2023.02.19)
- 夏の佐賀・長崎ドライブ旅 森のリゾートホテル編(2023.02.05)
- 夏の佐賀・長崎ドライブ旅 大魚神社の海中鳥居編(2023.01.29)
なんともダッシュの多い旅ですねえ。。。
食べたばっかりで走るとかお腹こわしそうです(笑)
日本三大稲荷なのに交通の便が悪いんですね。
もっと良くすれば賑わいそうなのに・・・伏見稲荷みたいに。
川を堰き止めて、その水で水没させる作戦とは・・・!!
とんでもない事を考えますね黒田氏は・・・。
指示された時、みんなはどう感じたんだろうなあ。半信半疑で作業したのかなあ。これはスゴイって思いながら作業したのかなあ。なーんて思いを巡らせました。
投稿: ゆうき | 2015年1月28日 (水) 12時01分
ゆうきさんへ

おかげさまで、この日は今旅中一番ダッシュしまくった日となりました
もう少し穏やかに生きていきたい今日この頃。
最上稲荷は、「岡山では」日本三大稲荷と言われているという説もあるようで、そもそも伏見稲荷以外の三大稲荷も実はよく決まっていない…という噂もあるそうで
いずれにしろ、行きづらい場所だけに、いつかは行ってみたいと思います。
映画「のぼうの城」は、備中高松城の水攻めを見た石田三成が、忍城で自分も真似てみる…という内容なんですが、実際に水攻めの様子を見た人はビックリしたんじゃないかなぁ…と思います。
投稿: ナユタ | 2015年1月29日 (木) 01時52分